ニューヨークの妻たち
英語教室に、さゆりさん、という60前後の女性がいる。
長いことNYに住んでいて、英語教室にも長いこと通っていると自己紹介で聞いた。
発音はジャパングリッシュだし、度々「えーと」「あのね」「ほら」とか日本語が混じるけど
年をとっても勉強を続けている事も、若い人達に混じって勉強する事も
なかなか出来ないよなー、すごいよなー、と思ってた。
今日の帰り道、地下鉄で一緒になって、初めて話をした。
NYに来たキッカケを聞いたら、結婚だったそうだ。
旦那さんがNYで寿司職人をしていて、お見合い結婚した、と。
なんとまぁ、海を越えてのお見合い結婚とは…ますます尊敬してしまった。
「心配な気持ちは、ありませんでした?」と拙い英語で聞いてみたら
「私はこういう強い性格だから、大丈夫」と笑っていた。すごいなぁ。
そして、彼女は続けた。「このクラスの生徒は、みんな若くて頭がいいから
主婦でいるのはもったいない(Waste)けど、日本と韓国の慣習だね」と。
さゆりさんがアッパーウェストで降り、日本人妻がコロンバスサークルで降り、
韓国人妻がペンステーションで降り、私一人になって、しみじみ考えてしまった。
高級アパートメントに住んで、レストランも語学学校も美容院も、お金を気にせず行ける
駐在員妻達はいいよなぁ…とついついやっかんでしまうけど、私が羨む彼女達だって
旦那さんの転勤が決まるまでは、それぞれ泣いたり笑ったりしながら働いて
居場所や遣り甲斐を見出していたんだろう。
お金じゃ満たされない寂しさや、異国での不便を感じているかもしれない。
すると黒人のおじさんが地下鉄に乗り込んで来て、私の向かいの席の白人さんに
「今何時?」と聞いていた。
おばさんが「1時」と答えたら、「It's a show time!」と周りにいた他のおじさん達と
一斉に叫んで、アカペラで歌いだした。なかなかのハーモニー。
そうか、時間を聞いたのは、パフォーマンスの前ぶりだったのかぁ。
色々あるけど、いい事より辛い事の方が多いけど、今を頑張るしかないな。
おじさん達に元気をもらった気分だった。チップあげれば良かったかしら。
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コメント
なんだか泣けた
駐在員さんの話を雲の上のように読み、羨ましく思い…
およよさんの行動力をまぶしく思い
でもそうなんですよね
皆が皆
いつも幸せとは限らない
辛いことの方が多いんやなくて、辛いことの方が心身にダメージが受けるから
人は不満がつのり
幸せを見落としてしまうのだろうな…
ちょっと最近落ち気味…
しっかりしなくては…
アカペラとかそんな空気がほんまに素敵
きっとその場にいたら
笑みがこぼれて泣いてしまいそうだ。
投稿: まりを | 2009年6月16日 (火) 18時58分
まりをさん、ありがとう。
自分でもなんかよく分からないのに、どうにもこうにも落ちちゃう時って、あるよね。
特にNYに来てからは、そんな事ばっかり。
私からすると、二児の母のまりをさんなんて、女を、そして人生を極めてて(オーバー?)羨ましいけど…はっ、また無いものねだり
仕事とか、人間関係とか、家族とか、経済状態とかを変えるのは至難の業だけど、
元気になれる小さなキッカケを見落とさないようにしたいよね。
投稿: およよ | 2009年6月17日 (水) 16時36分