銀行マンから、飲みに行こうとメールが来た。
気乗りがしなくて断ったら、またメールが来た。
今度はイル・ディーボのコンサートに行こうという誘い。
彼らのホームページを見てみたら、現在ワールド・ツアー中。
ワールドと言っても、極東日本は訪れない。となると俄然行ってみたくなる。
けれど、その日はボランティアの日とぶつかっていた。
割り勘にさせられる可能性もあるから、ボランティアを優先して断った。
そしたらまたまたメールが来て
「どこかで送別会だけはやらない?時間とれませんか?」と言われた。
自分で自分の送別会って・・・と思いつつ、最後ならいいか、とOKした。
指定されたお店は、前に誘われた「ベルギー・ビールが美味しいお店」ではなくて
うちのアパートの超近所で、キンちゃんと2度行ったことがあるトラットリアだった。
どうせ割り勘なら行った事がないお店がいいなーとも思ったけど
ワインがボトルで$15というありがたいお店だから、まぁ、いいか。
話によると、彼の勤める銀行は、年に4回大きな人事異動があって
今年の秋まではNYにいると思っていたら、今度の1月の異動対象になり
帰国することは分かっているけど、どこへ行くかは未だ分からないそうだ。
LAに4年、NYに1年、計5年アメリカにいるから
忙しい日本に帰るのは不安もあるけれど、親も年だからそばに居てやりたいし
地元に帰れたら昔の友達もいるから、それは楽しみだ、と言っていた。
私は同級生と会いたいとか、親に会いたいとか思ったことが無いから
へ~、そんなもんなんだ~、と不思議な気持ちで聞いていた。
そしたら最後になって彼が言った。
「地元に帰ったら、女の人と二人で飲むことなんて無いだろうなぁ。」
そうか。そうかも。そうだろう。
だからこそ、最後に送別会をやりたかったのかな。
そんなわけで、もう二度と会うことは無いであろう人との
正真正銘の「お別れ会」は、ワインを2本空けて滞りなく終わった。
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