2012年1月30日 (月)

察しのいい人、悪い人

安部は約束の7時半より早く到着した。これは珍事。
それでも金曜日の新宿は大賑わい。
4軒目にしてようやく入れたお店は串揚げ屋さん。
揚げ物はあまり好きじゃないけど、ま、いっか。
安部は「匂いがつくから」と、自分のコートの下に私のコートを掛けてくれた。
なになに、今日はやけに優しいじゃん。
生ハムと芽キャベツとか、椎茸とクリームチーズとか、一工夫してある揚げ立ての串は美味しくて、お酒が進む。
仕事の話、最近行ったお店の話、最近知り合った社外の人の話、今読んでる本の話・・・
安部主導で会話は進む。森永さんと飲むより断絶盛り上がる。
「トクちゃんの友達と五郎と4人で飲もうって話があったんだけど、土日も仕事で行けなくて」
やっと来たか、その話題。
二人じゃ会ってくれないから、4人にしたんでしょ。
最初は負けそうだからと連れて行かなかった五郎を、仕方なく誘ったんでしょ。
挙げ句、ドタキャンしたんでしょ。
彼女に失恋したから私なんでしょ。
トクちゃんから聞いてるけど、知らないフリをしてあげた。
事実を知らない私と会いたいんだろうから。
カッコつけていたいんだろうから。
安部は「週末は何してるの?」「週末デートは無し?」としきりに聞いてくる。
寂しいんだろうけど、タバコを吸う安部と週末に会うのは匂いがつくから困難。
「明日は?」
「昼は歯医者で、夜はトクちゃんと飲み会」
「俺も行っていい?」
トクちゃんの友達(男)と私の友達(女)を引き合わせる会に安部が参加?うーん、どうだろう。
「トクちゃんちの近所だから遠いよ」
「いいよ。タクシーで帰ればいいし」
察してくれない。
「私達だけじゃなくて、トクちゃんの高校の同級生と、私の知り合いの子もいるんだけど」
「同級生って男?」
「うん」
「二人をくっつけようってこと?」
「まぁ、軽くそんな感じ」
「俺も行っていい?」
まだ食い下がる?
ひょっとして、私の知り合い狙い?
「安部が会ったことある子だよ。そんな会でいいの?」
「俺はおよよがいればいいから」
うーん、このガッツ、断りきれない。
「じゃあ、トクちゃんに聞いてみて」
トクちゃんに判断を委ねてしまった。
そして夜は更け、そろそろお会計の時。
ホテルに誘われたらどうしよう…
安部と会う約束をしてからの懸案事項。
やるのは構わないけど、もう少し回を重ねてからにしたい気持ちが一つ。
歯が痛いし、口が開かないから、くわえるなんて言外、キスすら充分に出来ないというのが一つ。
ま、断りベースで成り行きに任せるか、と飲みながら結論を出した。(出てないか)
歯が痛いから、無意識に頬に手をやってしまう私を見て、安部は「疼くか?」「痛む?」と言ってくれた。
そして、私の手を引いて、真っ直ぐ駅に向かった。
安部のこういうところが、いい。
また会ってもいいなって思える。
次は期待に応えようかなって思える。
安部は自分の乗る電車が来たのに、ホームで私を見送っててくれた。
ベタだけど、嬉しい。すぐにメールが来た。

明日、トクちゃんにメールしてみるね。
もし、トクちゃんのお許しが出れば、およよに逢える。
休日におよよに逢えるって、幸せと思う。

逢える、デターーーーー!(笑)
翌日の土曜日、昼過ぎに起きたら、メールがたまってた。
まずは安部のメールを読んだ。

おはよ。昨日は逢ってくれてありがと。
さっきトクちゃんにメールしたよ。
オレが来るのは微妙ーってことなので、今日は欠席。仕方ない。
歯医者頑張ってね。

トクちゃんからはメールが2通。

今日、安部も呼ぶ?
メールあったけど…ビミョーじゃない?

○○君(トクちゃんの友達)、久々だからどんな感じかわからないし、安部は断ったよ。
安部はおよよがおいでよって言ってたみたいな感じだったよ。
あとこの間の私が紹介した子の飲みは私がセッティングしたんじゃなくて、安部がその子と連絡取って、五郎も呼んで行くつもりだったのにドタキャンだよ。みんなに失礼だよね。
で、脈ないからおよよを誘うのがムカつく。
安部と二人で会うのは構わないけど、休みとか止めてほしいな。
二人で会ってるの私、あんまりいい感じしないんだよね。
隠されたりするとなんかあるのかと思っちゃうよ。

トクちゃんご立腹。
安部のごり押しを断りきれなくて、トクちゃんにふった罰かな。
それにしても、トクちゃんは相変わらず冴えてる。
安部に会ったことも、休日デートに誘われてることも、安部がトクちゃんとの飲み会をキャンセルした話題が出たことも、知らないのに、全て的中。
察しがいいを通り越して、動物的直感の域だな、こりゃ。
そして、安部と会っても構わないと言いつつ、めっちゃ反対してるところがトクちゃんらしい。
裏表の無い生き方をしているトクちゃんだからこその倫理観+嫉妬。
怒られるのは嫌だけど、トクちゃんに限らず、普通の女性には、私の行動は理解しがたいんだろうな。
自己中で、自分の利益最優先で、ドタキャン王で、浮気性で、私も散々振り回されてるのに、それでも安部に会うなんて。
今だけだって分かってる。
次の恋が見付かるまでのつなぎ。
だけど、やっぱりね、それでもね、人って寂しいから。
寂しい時は誰かに寄り添いたいから。私もそうだから。
数時間私と一緒に居ることで、安部の抱える穴の一部が埋まるなら、そばにいるよ。
それは安部のためだけじゃなく、私のためでもある。
軽くて薄い私の存在価値を感じられる数時間だから。
そうして二人の奇妙な友情は十年続いているんだから。

今日もこれから安部とご飯するけど、トクちゃんには黙っておこう。

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2012年1月27日 (金)

誘わないでー

夜12時、安部からのメール。

歯は大丈夫?少しは落ち着いたか?
週末は何してるの?抜糸?

お目当ての彼女にふられて週末の予定が無いんだな。
ゴルフするにも寒いしね。
相変わらず分かり易い奴。
でも週末会う気はない。

昨日歯医者に行って薬もらったから、だいぶ楽になったよ。週末は抜糸。

まだ痛いのかぁ。
今日、ずっとおよよのこと考えちゃった。
めちゃめちゃおよよに会いたい。リラックスできる。

ときめきじゃなくて、リラックスね…ったく。
ま、私も安部にはときめかないけどさ。
ムカつきながらも、すり寄られると突っぱねられない。
やめてー。誘わないでー。
可哀想だから、飲みに行ってあげようかな、なんて思っちゃうじゃーん。
いや、だめだめ。簡単に承諾したら、安部のをいい気にさせちゃう。
この流れを断ち切るには寝るしかない!
ってことで、ゆうべは返信せずに寝てしまった。
すると今朝8時半、電車の中で森永メールにイライラしていたら(これはまた別途)、また安部からメールが来た。

おはよ。痛みは?
およよ、今日は時間あるの?

やめてー。誘わないでー。
ただでさえ押しに弱いのにー。
姉との約束が風邪で流れて予定無いのにー。
歯痛なのにー。
外飲みしたくてたまらないのにー。

ゆうべは痛みがぶり返してあんまり眠れなかった…。
今日は時間あるけど、寒いから待つのが辛い。

あーあ。これじゃ承諾も同じだ。
すかさず安部から返信。

7時半には行くから、暖かいところで待っててよ。

トクちゃんを誘おうかと思ったけど、お目当ての子にふられた事情を知らない私と飲みたいんだろうから、誘わないでおいてあげた。
安部を待ちながら、スタバで頓服を飲む私。物好きだ。

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2012年1月26日 (木)

歯痛生活

新しい飲み友達からお誘いメールが来た。
他の相手ならともかく、彼はよく食べよく飲むハシゴマン。
軽い気持ちじゃ受けられないから、とりあえず延期してもらった。
すると久しぶりに安部からもメールが来た。
重なる時は重なるもんだ。
もう地元だし、夜7時、今日の今日でOKするほど暇じゃないから断った。
(本当は暇だけど歯痛)
すると、トクちゃんからメールが来た。
土曜日の飲み会の打ち合わせと、安部の愚痴だった。

安部は、私が紹介した子は脈ないからあきらめたみたいで最近は全く連絡ないよ。
なんかもう協力するのも面倒になってきたよ。
友達だからと思って、必死でいろいろセッティングしたのになんか失礼だよなぁ。
先々週、その子と飲み会だったけど、安部は急用できたからってドタキャン。なんだかね。
その子には、本社の35歳くらいの人を紹介するっていったらノリノリだよ。
安部には言えないけど近いうち合コンするよ。
安部も年にこだわらなきゃいいのにね。
自分は40歳なのに…って結構ムカついてる。

なるほど。夢破れて私にメール寄越したわけね。
実利主義の安部らしい。
だけど安部は分かってない。
目先の利益を求めて、折角のチャンスを逃していることを。
若い女を紹介する時にだけ尻尾を振って来る奴に、若い女は紹介しない。それが女。
まだまだ女心を分かってないな。
私も、奥さんで満たされない穴は埋めるけど、失恋した傷を癒やす気はない。
男もしょうがないけど、女も面倒な生き物だ。

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2012年1月24日 (火)

ラスト一本

今週の私はくずぶってる。
およよブログらしからぬ健全さ。
理由は抜歯。
先週末、最後に残った親知らずを抜いた。4本目だから怖くはなかった。
が、しかーし!
今までで一番長く痛かった。
顎の骨と歯の根っこが癒着しているだけじゃなく
根っこが骨を抱きこむように丸く生えていたから、大変だったそうだ。
先生に容赦なく押されて顎は外れそうだし
50分口開きっぱなしで喉はからからだし
みしみしするし、ぎりぎりいうし、ごりごりされるし、唇は切れるし、もう大変。
歯医者からの帰り道、ふと頬を触ったら、びっくりするくらい膨らんでた。
家に帰って鏡を見たら、自分の顔に噴き出してしまった。
上からマリコならぬ、右だけマツコ。
ほっぺぷっくり、フェイスラインと首の境目がなくなってる!!
左半球と右半球が別人なんですけどー!
(でも貼れてる方がマイナス5歳かも。。)
土日は痛さのあまり寝て過ごし、アスピリン漬け。
頓服は1日3回までって言われたけど、痛いもんは仕方ない。
痛くて何も出来ないし、痛くて眠れないし、飲まなきゃやってられない(薬)。
お酒も家で細々と飲んでいるけど、誰かと外で会うのは無理。約束も出来ない。
来週は楽しまなきゃ。早く良くなれ!

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2012年1月19日 (木)

東京の隅っこで人生を悟る

大好きな元上司から、突然電話がかかってきた。
職場の人達と飲むからおいでって。
帰国以来会ってないから、なんと3年半ぶり。
私の携番が変わって、らずっと連絡出来なかったそう。
年賀状に携番を書いたのが効を奏した。
技術があって、明るくて、人懐っこくて、優しくて、ちょっといい加減で…
恋愛感情を抱いたことはないけれど、上司としても、男としても、人間としても、大好きな人。
そんな彼からのお誘い。断るわけがない。どこだって行っちゃうよ。
一次会は江東区の中華料理屋さん。
彼の会社の管理者から新人まで、老若男子が12人ほどひしめき合っていた。
会わない3年半の間に、彼は巨大企業に奇跡のカムバックを果たしていて驚いた。
相変わらずみんなに慕われて、生き生き働いている様子。
「今、本当にHAPPYだよ」
彼の言葉が嬉しかった。
エステティシャンのケイコちゃんにふられたとか、コンビニ店員のマイちゃんにふられたとか、女好きも相変わらずで、これも嬉しい。
二次会は何度か連れて行ってもらったカラオケスナック。
渡米前に送別会をしてくれたママや、常連の社長さんや、女装家リンダちゃんもいた。
懐かしくて、みんなとハグし合った。
みんな私を覚えていてくれて、私の十八番まで覚えていてくれて、懐かしかった。
彼を見ると思う。いい事も、悪い事も、自分次第。
栄養にして取り込んで、より優しく、より逞しくなるのも、自分を卑下したり、他人を恨んだり、不運を嘆いたりするのも、全て私次第なんだと。
離婚しても、二度と娘に会えなくても、一流企業を追い出されても、腐らず、人に優しく、女性にはことのほか優しく、自分の不幸を笑い飛ばし、人を笑わせてきた彼を尊敬する。
私も、今は何かにつまづく度、落ち込んで、泣いて、夢にまで見てうなされるけど、いい事も悪い事も呑み込んで、消化していけるようになりたい。
この世に何も残せなくても、強く明るく逞しく、「今が一番HAPPYよ」と言い切れるおもろいおばちゃんに、いつかなりたい。

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2012年1月17日 (火)

大人ですもの

土曜日、1ヶ月待ちの予約をし、念願のお寿司屋さんに行った。
カード不可、おまかせコースのみのお店で、ちょっとドキドキ。
高級店だけど予想外に客層は若くて、30代らしきカップル中心。
私の視界ど真ん中には、ちょっと気になる二人連れ。
女性はアイプチ風二重、つけま、色味のないヌーディーなグロス、明るい髪色、ラインストーンとチェーンが付いたノースリーブワンピ、ごつい腕時計は多分シャネルのクロマティック。
男性は小太り、光沢のあるベルベットジャケット、Vネックのインナー、取り扱っていない日本酒を注文してみたりする、なんだかいかにもセレブなカップル。
不倫かしら?恋人かしら?夫婦かしら?
人物観察好きの私は想像が膨らむところだけど
「高級店で詮索は無粋」と自分に言い聞かせ、お料理とお酒に神経を集中させた。
江戸前のお寿司はどれも一手間かけてあって、お醤油要らずのとろける美味しさ。
ふわりと宙に浮かびそうな極楽気分のところへ、隣の女性が
「あ~、私穴子食べられないんです~」
と言って断った穴子の白焼きがキンちゃんに回ってきて、地上に引き戻された。
キンちゃんは気にしてなかったけど、私はなんだか嫌な気分。
小鉢の煮蛸も彼氏のお皿に入れてたの、私は見逃さなかったよ。
アレルギーはしょうがない。好き嫌いもしょうがない。
でも、おまかせコースで魚介類を選り好みするのって、あんまりカッコ良くない。
ほどなくして、その女性が大将に話しかけた。
「今日のお昼、あら輝に行ったんですけど、ぶっちゃけコッチのが美味しいです~」
無粋を忘れて、思わずガン見。(そこで二人の服装が分かった)
一見さんが、数時間前に他店に行ってたと言う必要があるかどうかはさておき
いい大人が、初対面の人に向かって「ぶっちゃけ」って、あり?セレブ感が台無し。
よく見てみたら、彼氏(or 夫)のお箸の使い方も酷いもんだった。
言葉遣いも、お箸の持ち方も、味には全く影響ない。
だけど、マナーも味の一部な気がする。
それなりの大人が、それなりのお店に行ったら、それなりの振る舞いをしたい。
誰かを批判するというのではなく、これは私の美学なのかな。
何でも美しく食べ、美しく飲み、食後の食器も美しく・・・そんな大人に私はなりたい。

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2012年1月13日 (金)

サラの鍵

Sarahs_key久しぶりに映画の話。
敬愛する中瀬ゆかりが勧めていた『サラの鍵』
前から2列目で見にくかったけど、それでもやっぱりいい映画はいい。
無知な私は、パリでもユダヤ人の迫害があったってことを知らなかった。
ヒットラー時代の映画は色々あるけど、フランスが舞台で、現代と過去を行ったり来たりしながら、細い糸を手繰って、アメリカ、イタリアと移動する話は珍しいんじゃないかな。
印象的なシーンは幾つもある。
収容所に連行され、両親が年端のいかない我が子サラを怒鳴る。
弟と離れ離れになったのはお前のせいだと責める。
日本の戦争モノでは親子愛を描きがち。こういうのってあまりない。
でも、本当に追い詰められたら、親だって子供に責任転嫁して、逃げたくもなるだろう。
日本映画に無いと言えば、現代での主人公ジュリア(45歳)が妊娠することもそう。
ジュリアは喜び、産みたいと言う。
夫は老いた親にはなりたくない、もう子育てはしたくない、おろせと言う。
どちらもフランスならではだと思う。
ストーリーとは直接関係ないけど、主人公ジュリアのトレンチコート。
フランス映画の中で、大人の女優が着るトレンチコートが私は大好き。
私はトレンチが似合わないから、余計に憧れる。
ジュリアの着る濃紺のトレンチは、雑誌記者という設定にぴったり。
硬過ぎず、ラフ過ぎず、知的で、さり気なく、セクシー。こうありたいもんだ。
ジュリアと夫のダンスシーン。
改装中のアパートに、夫がピクニック・バスケットを持ち込んで、キャンドルの灯りの中、シャンパンで乾杯して、ダンスを踊る・・・フランスだなぁ。素敵だなぁ。
ジュリアの台詞、「真実を知るには代償が要る」
「それで誰かが幸せになったか」と夫は反論する。
臭いものには蓋派の私だけど、どちらも分かる。
知りたいからこそ、そこに潜む代償が怖くて目を背ける、蓋をする。
日常生活の中では、真実よりも安穏を選んでしまうけど、歴史は知らないといけないな。
私が歴史を知ったって、どうかなるものじゃない。
私が世界を変えられるわけでもない。
だけど、きっと、歴史や文化や芸術って、自分を謙虚にする、優しくする。
そんなことを思った『サラの鍵』

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2012年1月 9日 (月)

お正月はキンちゃんと過ごした。
家から一歩も出ずに過ごした日も多々あったけど、それも楽しかった。
お酒を飲めないキンちゃんだけど、出会い系を止められないキンちゃんだけど
話していると楽しいし、やっぱり好きなんだよなー、なんて再認識した。
お正月休み中、一度だけ、キンちゃんに求められた。
何年ぶりのことだろう?ってくらいの出来事。
折しも50日ぶりに来た生理中。
一緒にいてもそういう事に気が付かないのがキンちゃんらしい。
元々ヤル気はなかったし、汚れたシーツを洗うのは嫌だから断った。
好きなのにヤル気がしないのはどうしてだろう。
どんなカップルもいつかはそんな風になるんだろうか。私たちだけなんだろうか。
カウンセリングにでも行ったら、何かが変わるんだろうか。
欠落した自分を感じずにいられない。足りない私。歪んだ私。
 
新しい飲み友達と新年会をして、変な色気に当てられた。
彼としたいわけじゃないのに、落ち着かない気分になった。
森永さんとは3週間会ってない。メールもほとんど返してない。
私のためにも、森永さんのためにも、このまま終わった方がいい。
自分から動き出さない森永さんだから、私から切らないと次の恋に向かわない。
森永さんも、ご両親も、森永さんが結婚して子供を持つことを望んでる。
森永さんが望む未来を同じく望んでいる人が他にいる。
そう思っているのに、じっとしていられなくて、森永さんに会いにいってしまった。
話は弾まなくても、結ばれる実感がそこにはあった。
Hの最中の「大好きだよ」3連発は、今日の私には不要だったけれど。

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2012年1月 7日 (土)

新年会

年明け早々、新年会3連チャン。
3日目は、新しい飲み友達と。
元旦にメールが来て、5日でも6日でも7日でもいいから飲みに行こうと誘われた。
「挨拶回りに外出してそのまま行くから、何時でもOK」という気合いの入りよう。
一度は行ってみたかった呑んべいの聖地、京成立石に連れて行ってもらった。
何を着ていこうか色々考えたけど、相手は今のところただの飲み友達だし、なんと言っても立石だし、黒いタートルネックに厚手タイツで、防寒重視、色気ゼロコーデで参戦した。
煮込み、串揚げ、餃子と、怒涛のハシゴ。
ビール、酎ハイ、紹興酒と、怒涛のチャンポン。
食べるのも飲むのも好きな人なんだなぁ、色気より食い気の人なんだなぁ。
前回は1軒目で私が潰れて解散だったけど、今回は彼の方が酔っていた。
「はっきり言って、前回会うまでは、顔忘れてたんですよ。」
「は!?それなのによく誘いましたね?」
「だって~、美人だったって事は覚えてたからー。」
「酔った時の記憶ほど怪しいものは無いですよ。」
「でも誘って良かったー。もー、かわいいんだもーん。また誘っていい?」
手を握られ、腰に手を回された。やっぱり食い気の奥に色気を隠してたか。
どの店も安くて美味しくて楽しかったけど、次はこのまま帰れそうにないな。

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2012年1月 5日 (木)

新年

一年間お世話になりました。
来年は、誰か信じあえるパートナーに巡り会えたらいいなぁと。
そのためには自分も磨かなければと思っています。
来年もどうか見捨てずにいてください。良いお年を。
 
大晦日の夜、殊勝なメールを送ってきたのは、安部。
年末トクちゃんが紹介した女子とはダメだったらしい。
安部好みのほっそりした美人で、安部は一目惚れ。
トクちゃんに一日何回も恋愛相談メールが届いてたって聞いていだけに、残念。
バツイチはともかく、養育費を払ってるとなったら、年下で初婚の人は引くのかな。
自然な形で恋愛に発展すれば、それも受け容れられるんだろうけど。
みんなに幸あれ、2012年。

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